みなし残業制の会社で実際に働いて分かった7つの事実

これから就職活動をする方、または転職する方に読んでほしい記事です。

いつの時代もついて回る「残業」ですが、残業代の支給方法については会社によって大きく2つに分けられています。

①「給与20万+残業代別途支給」

または、

②「給与25万円※固定残業代5万円(40時間分)」を含む

の2つです。②の支給方式がいわゆる「みなし残業」というものですね。今回、①と②それぞれの支給方式の会社で働いた経験のある僕が、みなし残業の詳細についてお伝えしたいと思います。

みなし残業制を導入している会社を選ぶ前に注意しておくこと

求人サイトを見て、「おっ、給料の良い会社があるな」

と思ったことがあるなら、あなたはまず第一のトラップに引っかかっている可能性があります。

全ての会社がそうではありませんが、ブラック企業もいうものは離職率が高いので、常々求人を出しているところが多いものです。

求職者に対してまずはみなし残業代込みの高い給与額を提示して、

「求人に目を向けてもらう」

という企業の狙いがあります。入り口を広くして手早く求職者の注目を集めようとしているわけですね。

希望の給料額で検索時に、みなし残業代込みの給与を表示させ、自社の求人に目を向けさせるわけです。

給与額の内訳をしっかり見る

例えば「給料25万円以上」で検索したとします。募集要項の給与欄に、

「固定残業代5万円(40時間分)を含む」

と記載されていれば、それは「みなし残業」です。

本来の正しい給与額は、固定残業代5万円を差し引いた

「20万円」です。

さらに、上限の残業時間(40時間)まで残業したと仮定すると、1時間あたり

50,000円÷40時間=1,250円です。

まとめると、

「給料20万円で、残業1時間あたり1,250円」という給与体系になります。

まずこの段階で、あなたが望んでいる給与体系かどうかがわかるはずです。

1日の残業時間の目安の計算方法

1ヶ月の出勤日数を20日と仮定すると、

40時間÷20日=2時間

で1日あたり2時間程度の残業が相場になります。上限まで残業を強制させられることはないとしても、まずは大まかに1日あたり2時間以内の残業はあるものとして捉えても良いでしょう。残業がないことがありえないことについては、後で解説しています。

「ちょっと待てよ、残業が月に5時間でおさえられれば、50,000円÷5時間だから・・・」

残業代1時間あたり1万円もらえる計算?

と思ってしまったなら、第二のトラップに引っかかてしまったかもしれません。

そもそも残業が発生しないような仕事内容ではない

求人票の注意書きに、

  • ①社員の平均残業時間は10時間程度です
  • ②固定残業時間の上限まで働くことを強制するものではありません

と記載されているのを見てほっと一安心しているようなら早計です。

こういった内容には信憑性がないことがほとんどです。しっかりとしたエビデンスがなくても、求人票にこのように書くことができてしまうんですね。

そもそも本当に残業時間が10時間程度で済むのであれば、

給与を底上げして、残業代を別途支給にすると思いませんか??

そもそもその仕事はある程度の残業(少なくとも20〜30時間が相場)が基本になっています。あなたがどんなに優秀で、業務時間内に仕事を終わらせられるという才能を持っていたとしてもです。

そもそも定時で終わった後に別の仕事が組み込まれている

仮に業務時間が9時〜18時の会社だとしましょう。あなたは仕事はとても早い方で、他人の何倍も仕事ができるとします。

「残業なんかしなくても定時あがりで成果をあげて、固定残業代も丸々もらっちゃうもんね〜!」

と意気込んでいたら、早々に倒れてしまうかもしれません。ここにみなし残業の落とし穴があります。

業務時間後にならないとできないことが待っている

たとえ18時までに他人の何倍も働いていたとしても、18時から別の仕事が待っています。具体的には、

  • 18時以降の個人への架電営業、催促、督促
  • 定例会議、ミーティング
  • 業務時間終了後にしかできない事務作業、締め処理
  • 業務時間終了後の清掃、メンテナンス
  • 企画書の作成
  • クライアントとの夜間の打ち合わせ
  • 営業時間終了後にも鳴り止まない電話の対応
  • 夜間の住宅へのポスティング

18時まであなた自身がどれだけの業務量をこなしていようとも、18時以降にしかできない仕事が待っています。

たとえば個人への営業の電話や督促の電話業務。日中にどれだけ頑張って、人一倍電話をかけていたとしても、「18時以降は電話に出てもらいやすい時間だから、夜の電話も行いましょう」という理由で、夜間の営業が開始になります。

個人のノルマがあって定時までに成果をあげて帰れるという会社はまだ良い方かもしれません。個人のノルマがない代わりに、どれだけ結果を出しても「部署全体」のために尽力しなければならないことが往々にしてあります。

また逆に、仕事の成果が見えづらく周囲の社員の仕事の進捗も分かりにくいこともあります。仕事を怠けている社員も目に留まるようになり、より一層の不公平感を感じることさえあります。

このことが、効率良く一生懸命に働いて定時までに仕事を終わらせようとする社員の情熱を奪います。どんなに頑張って定時で帰れることがないのです。これがみなし残業の最大のデメリットと考えています。

頑張っているかどうかは、「どれだけ遅くまで残っているかどうか」で測られることが多い

みなし残業を取り入れている会社で、「個人の成果が見えにくい業務」は要注意です。

どれだけ自分自身が努力しても、個人の成績が存在せず、努力が会社全体の利益やその部署の利益だけに帰するため、個人が評価されにくいという状態になります。

個々の成果が見えにくい分、定時で帰る社員は「会社に尽くしていない、頑張ってない」とみなされる古い体質の会社である可能性が高いです。

頑張ってもどうせ残業しなきゃならないんだから、無理せず疲れないようにダラダラ働こうという社員を何人か見てきました。

自分自身が納得する残業とそうでない残業というものも見えてきます。納得する残業ならまだしも、無意味に会社に残ることは避けたいところです。

仕事のオンとオフを明確に分けたい人にとっては辛いところがあります。

役職が上がるとみなし残業時間の上限も上がる

以前僕が働いていたみなし残業制の会社では、役職が上がるごとに固定残業時間の上限も上がっていました。

上がり幅ですが、

  • 平社員・・35時間
  • チーフ・・38時間
  • 主任・・・40時間
  • 係長・・・45時間

でした。昇進すればするほど、なお働かなければならないことを意味しています。

みなし残業制の会社は帰りにくい?

何人かの知り合いも口を揃えて言うのですが、みなし残業の会社は早く帰りにくいという風潮があります。

僕自身の経験上、残業代が別途支給される会社では、働いた分だけ残業代が出るので、早く帰ることに対して咎められることが少なかったです。むしろ残業していると早く帰るように促されることさえありました。

一方、みなし残業の会社は、

  • 「あいつは残業代が含まれているのに、あまり残業をしていない」
  • 「あいつは会社に貢献していない」

と言うレッテルを貼られることがあります。

「残業代が含まれた給料なんだから、できることを何かやったらどうだ?」

と言わんばかりに残業を強要させられることもありましたね。

「固定残業時間超過分は別途支給いたします」のカラクリ

「40時間を超えた残業時間は別途支給いたします」などと記載されているものを見ることがあると思いますが、

これは事実です。残業超過分を支払わない会社は法令違反となり、ペナルティーが課せられます。会社側もそこは徹底していることでしょう。

以前僕が勤めていた会社で、固定残業時間分を初めて越えた月がありましたが、しっかりと超過分が支給されました。

が、しかし。

一律固定残業で給与支給を楽にしたい会社側からすると、超過分の支給は「面白くない話」だったようです。

まず固定残業超過分については別途煩雑な残業代申請用紙の記入を求められました。さらに支店長から面談で、

「残業が発生するのは仕事の効率が悪いからなのでは?みんな固定残業以内に収まるようにやっている。今後は収まるようにしてほしい」

のようなことを言われた時は唖然としましたね。退職を決意した瞬間でもありました。

結局は固定時間の上限ギリギリまで社員を働かせ労働力を搾取し、それ以上の残業は是としない社風を作ることがみなし残業の狙いだということが分かりました。

みなし残業制の会社に向いていない人とは?

東京都産業労働局の最新のデータによると、下記のようなみなし残業における問題点が浮き彫りになっています。

東京都産業労働局ホームページから引用

みなし残業を導入している会社では、半ば強制的に残業させられることによって社員のモチベーションが上がりにくく、仕事を怠ける社員が出るというデータも出ています。

まとめると、

  • きびきびと自己の能力を業務時間内に最大限に発揮し、業務時間内に仕事を終わらせたい
  • ONとOFF(ライフワークバランス)をしっかりと切り分けたい
  • ダラダラ働く社員と同じ給料、残業代では納得がいかない

このような人はみなし残業労働には向いていないと言えます。

さいごに

今回はみなし残業における注意点についてご紹介しました。これから仕事を探されるという方は是非参考にしてみてください。



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