- 会話が続かない・・・
- 何を話していいか分からない・・・
こんな悩みがあるのなら、もしかしたら会話の最中に「効果的な相槌」を打っていないことが原因かもしれません。
聞き手の効果的な相槌がないと、相手の「もっと話をしたい」という気持ちがなくなってしまい、話が盛り上がらないということも。
この人と話をしていると楽しいな、って思うときがあるよね!
そうだね!そんな時は「効果的な相槌」を打たれているんだよ!
話の相手と良好な関係を築くには、まずは「聞き上手」になることが肝心です。相槌上手は聞き上手と言いますが、効果的な相槌を打つことによって、
- あなたの話を真剣に聞いています
- もっとその話の続きを聞かせてほしい
というメッセージを送ることができます。「この人と話をしていると楽しいな」と相手に思ってもらうことによって話に花が咲き、より良いコミュニケーションを取ることができます。
- 話が長続きしない
- 話の最中に沈黙が訪れやすい
効果的な相槌について
効果的な相槌は「しっかりとあなたの話を聞いています」というメッセージとなり、会話を盛り上げるためにはとても重要です。
誰だって、否定的な人と話をすることは楽しくないですよね(汗)
話が合わないと、「フィーリングが合わないのかなあ・・・」と思いがちですが、どんな人とでも楽しく会話をしている人もたくさん見受けられますね。
そんなに話すネタをたくさん持っているの?と思ってしまいますが、会話を盛り上げるにあたって大切なことは効果的な相槌を打つこと。
相手が話している話題に詳しくなくても、効果的な相槌を使用することによって会話を盛り上げることができます。
「うん」ばかりの単純な相槌では、相手の話す意欲が低下してしまい、会話が続かないことも・・・。相槌の種類を知っておき、適切な相槌を適切なタイミングで打つことがポイントです。
相槌の種類について
相槌には大きく分けると4種類あり、相手の話の内容や、話の区切りのタイミングに合わせて使い分けると効果的です。
返事の相槌
- はい
- うん
- ええ
- そうですね
- そうなんですか
- へぇ
単純に返事をするときの相槌です。相手の話がまだ途中である場合に使える効果的。短いワードなので話の腰を折ることなく使用できます。
なおビジネス上では、「うん」「ええ」「へぇ」などの相槌はNG。「分かりました」「さようでございますか」などビジネスライクな相槌を使用しましょう。
オウム返しの相槌
話相手が言ったことをそのまんま返すという相槌です。言ってみれば「ボールを相手に返す」ということですね。
「キャンプに行ったんだ」という相手に対しては、
- キャンプですか!
- キャンプいいですね!
単純にキーワードを反復するだけなので、とても楽に使える相槌とも言えます。
共感の気持ちを示す相槌
- そうだよね
- わかるわかる
- それは大変だったね
- 心配だね
と相手の気持ちに寄り添った相槌です。相手が置かれている心境、心情を汲み取って使用しましょう。相手が「自分の気持ちを理解してくれている」と思うことによって、会話が進んでいきます。
促しの相槌
相手の話を促すときに効果的な相槌です。「もっとあなたの話を聞きたい!」「その話の続きを知りたい!」と示すことによって、話が膨らんでいきます。
- それってどういうこと?
- その後はどうなったの?
- で、どう思ったの?
促しの相槌を使用することによって、相手の話に興味を持っていることが伝わります。
感じの悪い7つの相槌について
効果的な相槌とは裏腹に、聞いていて感じの悪い相槌もあります。
感じの悪い相槌は話手の「もっと話したい」という意欲が低下させ、会話が盛り上がらなくなってしまうため注意が必要です。
大げさすぎる相槌
- 「え~!!!」
- 「ほんとに~!!??」
- 「マジで~!」
- 「うわぁ~!!」
大げさに驚いているような相槌は、どうもわざとらしく感じてしまいます。会話の中の本当に驚くべきポイントで使用するならまだしも、常に大げさな相槌を使用してしまっては、
「大げさな人だなぁ」
という負の烙印を押されかねませんので注意が必要です。
繰り返し連呼する相槌
- 「はいはいはいはい」
- 「うん、うん」
- 「ええ、ええ」
- 「うんうんうんうん」
- 「わかるわかるわかる」
- 「ほうほうほうほう」
「はい」や「ええ」を繰り返し連呼する耳障りな相槌を一度は耳にしたことがあるかもしれません。言われるとちょっと小馬鹿にされている印象を受けますね。
話し手を急かしている印象も与えかねてしまうため、使用厳禁な相槌です。
相手の話にかぶせる相槌
A「実はこの前こんな・・・」
B「あー、それってさぁ」
適切な間、タイミングで使えていない相槌です。話の最中には必ず相槌を打つ適切なタイミングというものがあります。
タイミングを見誤って、相手が話している最中に相槌を打ってしまったり、話終えていないのに、
「それってこういうこと?」
などと相手を急かすような食い気味の相槌を打つのは印象が良くありません。相手の話が一区切りしたタイミングを見て相槌を打つことを心がけましょう。
笑いの相槌
A「この前映画館でさぁ」
B「えへへ、映画館ね、はい」
A「・・・」
笑うタイミングでもないのに、「ふふふ」「えへへ」「あははは」と変な笑いを入れてくる人を見たことはないでしょうか。会話を楽しくするために笑っているのかもしれませんが、笑われたほうは不愉快になることも。
真剣な話や、悲しい話が始まるかもしれないのに、最初から笑って相槌を打つのは相手にとって失礼になりかねませんので注意しましょう。
タイミングが遅すぎる相槌
A「この前行ったレストランがさあ」
B「・・・はい」
A「・・・」
あまりにもタイミングが遅すぎる相槌もNG。しっかり話を聞いているのかな?話を聞く気がないのか?という印象を相手に与えてしまいます。
適切なタイミングで相槌を打てるようにしましょう。
無言の相槌
A「そういえば最近行った居酒屋でさあ」
B「・・・(うんうん)」
A「・・・」
言葉を発せず、上下に首を振るなどして相手に話を聞いていることをアピールする人をたまに見かけます。言葉を発するのが面倒そうな印象や、上から目線な印象を与えてしまいので、控えましょう。
上から目線な印象を与える相槌
- ほうほう
- うん、うん
- ええ
- ふーん
- ですね
- へぇ~
自分が言われて「なんだか上から目線に感じるな・・・」という相槌は、自分では使用しないほうが無難です。
具体的な9つの相槌の言葉について
相槌の言葉をある程度レパートリーに加えておくと、スムースに効果的な相槌を打つことができます。
と、おっしゃいますと?
ちょっとおどけたように言うのがポイント。「その話に興味があるんだけど、もうちょっと詳細に教えてくれませんか?」ということを示すための効果的な相槌です。
- 「まあ、あの人とは過去にいろいろあってねぇ・・・」
相手が面倒そうに何かつぶやいた時には絶好のチャンス。相手の話に具体性がない場合に詳細を聞き出せる効果的な相槌です。
あの頃がなつかしいなぁ・・・。
と、おっしゃいますと?
なるほど!
実は万能フレーズの座に君臨している使い勝手の良い相槌です。相手の話を肯定も否定もしないため、返答に困った時には効果を発揮します。
「なるほどですね」は目上の立場の人には使用NGとされている相槌ですが、関係性によっては使用しても問題ない場合もあります。
「なるほど」は特に肯定も否定もしていないけど、言われたほうは「少なくとも否定されていないように感じる」から、もっと話したい気持ちになるんだ。
なるほどですね!
知らなかった!
「そんなこと知っているなんてすごい!」という隠れた意味を込めた、相手の心をくすぐる効果的な相槌です。話を盛り上げるためにはその事柄について「知っていた場合でも」使ってよい相槌かもしれません。
話を盛り上げるには相手の心をくすぐることも重要なんだ。
し、知らなかった。
がっかりしますよね
相手が自分自身の失敗談を面白おかしく語っている時には、この相槌の出番です。相手を慰めることができるという万能さも兼ね備えています。
「とにかく聞いてほしい」という失敗談に対しては、変にアドバイスするよりも共感の姿勢を示したほうが良い場合もあります。
1時間も並んだのに、目の前で売り切れちゃったんだ(泣)
それはがっかりだね!
すごいですね!
相手の武勇伝に対して効果てきめんな「すごい!」という相槌。いかにも感心しているような姿勢を示すことによって、さらなる武勇伝を聞かされることになる諸刃の剣のような相槌です。
「それはなによりです」ではちょっと突き放したようなニュアンスがありますが、「すごい!」なら驚きを隠せない感じも出すことができます。
わしも若いころには・・・
すごいですね!
うらやましい!
相手の「うらやましがってほしい」いう気持ちを少しでも察したら迷わずこの相槌を使いましょう。
相手の自慢話は自分にとってどうでも良い内容ですが、相手にとっては「嬉しかったから話している」ものです。気持ちを察してあげましょう。
美人過ぎる彼女ができたんだ!
うらやましい・・・。
で、どうなったの?
「もっとその話の続きを聞かせてほしい」と相手の話を促す場合に効果的な相槌です。また、相手の話にオチがない場合に皮肉を込めて言う場合もあります。
「今までの話をちゃんと聞いていました」というメッセージを同時に示すことにもなるので、相手はその先のストーリーを気分よく話してくれます。
こんなことがあってね。
で、どうなったの?
察するわ
相手の同情話や残念な話に対して、フランクに使える相槌です。相手の気持ちに共感している姿勢を全面的に示す言葉なので、慰めの言葉としても使えます。
目上の人には「お察しします」と固めに言いましょう。
靴を左右間違えて履いて出かけちゃって。
・・・察するわ。
深いですね
話の内容が深い、考えさせられると感じたときに使える相槌です。真剣な話、知的な話に対して「深いですね」と伝えることによって、話の内容が深いだけでなく、相手の考え方が深いということも暗に示すことができます。
相槌ひとつでその後の会話の流れが変わるんだ。
深いですね!
さいごに
今回は話の最中に使用する効果的な相槌についてご紹介しました。
効果的な相槌を使用することによって、話が盛り上がり関係性が良くなることもあるかと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。