アルコールストーブを使用して最も早くお湯を沸かす方法について実験♪
登山やキャンプでお湯を沸かすとき、お湯が沸くまでの時間ってやけに長く感じますよね(苦笑)。
今回はアルコールストーブを使用してお湯を沸かす際、最速でお湯を沸かす方法についてお伝えします。
この記事を読んでほしい人
- 登山やキャンプでお湯を沸かす機会がある
- 最速でお湯を沸かしたい
使用する道具について
今回使用したのはトランギアのアルコールストーブ。非常に丈夫な作りになっていてちょっとやそっとじゃ壊れません。半永久的に使用することが可能ですね♪
OD缶やCB缶を持参するよりも軽量なため、特に登山での使用に重宝します♪
お湯を沸かす際に重要なのが「煙突効果(チムニー効果)」です。
煙突効果(えんとつこうか、英: stack effect)とは、煙突の中に外気より高温の空気があるときに、高温の空気は低温の空気より密度が低いため煙突内の空気に浮力が生じる結果、煙突下部の空気取り入れ口から外部の冷たい空気を煙突に引き入れながら暖かい空気が上昇する現象をいう。
参照:Wikipedia
今回は煙突効果のある場合とない場合の2通りで実験してみます♪煮沸にあたっての条件は以下の通り。
- 水は200ml
- 水の温度は22℃
- 鍋にはフタをする
- 燃料(アルコール)は30ml
- 火力は最大(火力調整フタ使用なし)
- 無風
風防&煙突効果がある場合
煙突効果が期待できる「VARGOヘキサゴンウッドストーブ」を使います。焚火台や風防、ゴトクとしても使用できる優れものです。
上下左右に風の通り道があるため、煙突効果が期待できます♪
側面はジャバラ形状になっていて折りたたみが可能。ポータブル性に優れていますね~。6枚の壁面のうち1枚が扉になっていて、火力調整や薪の追加などができます♪
アルコールストーブがぴったり収まります。まさにアルコールストーブのためにある道具と言っても過言ではありません(笑)。
それでは実際に点火して沸騰するまでの時間を測ってみます。点火した瞬間からタイムを測るものとします。
鍋には22℃の水が200ml入っています。コーヒー1杯を飲むのに200mlはちょうどいい量です♪鍋はステンレス製、鍋底の直径は12cmです。
着火しました。着火して20~30秒ほどでアルコールストーブ自体の温度が上がるため、火力が強くなります。
かなり火力が増してきましたね♪これはすぐにお湯が沸きそうな予感がします。
火力が強くなったところで扉を閉め、さらなる煙突効果を期待します♪2分経過したあたりで少しずつ蓋がカタカタ鳴りはじめましたよ~。
勢いよく蓋がカタカタ鳴り出したところで終了です。完全に沸騰しました♪
結果は2分55秒!これは早いですね。3分を切りました♪
改めて火力を確認。かなりの火力で、ヘキサゴンウッドストーブも高温になっています。
消化フタをかぶせてもしばらく火が消えないという事態に(汗)。煙突効果おそるべしですね。
煙突効果がない場合
さて続いては煙突効果のない場合の実験です。
EVERNEWのゴトクを使用。なんとこのゴトクは16グラムと軽量かつコンパクト♪登山で少しでも荷物を軽くしたいときは重宝します。
気持ちいいくらいピタっとはまります♪十字なのでしっかりとゴトクとして安定します。
アルコールストーブと鍋を完全に冷ましてから、先程と同条件で実験開始。
着火しました。鍋とアルコールストーブとの距離は1.4cmで、かなり近いです。熱源に近いためか、火力をあまり感じません。
3分経過。まだ沸騰する様子がなく、5分経過後にようやく湯気が少し出てきました♪
沸騰しました。
結果は5分43秒!
アルコールストーブと鍋との距離が近いほど早く沸騰するわけではないんですね(汗)。
しかし16グラムという軽さでこれだけのパフォーマンスを発揮できるのはスゴイ♪用途や使用シーンによって使い分けたいところです。
さいごに
煙突効果を利用するとだいぶ早くお湯が沸くことが分かりました♪実際に野外でお湯を沸かすときには風の影響もあるので、風除けのためにも煙突効果を利用したほうが良さそうです♪
雪山や強風などの利用シーンではOD缶(ガス)の方が良いこともありますが、無風または弱風の場合にはガスと遜色ないくらいアルコールストーブでも早くお湯を沸かせますね。