見通しが悪く、信号のない交差点では、出会い頭の事故が多く発生します。
通常は突き当たりの道路または狭い道路側に一時停止の標識がありますが、一時停止をしたとしても事故が発生することがしばしばあります。
交差点での事故を未然に防ぐポイントを知っておくことによって、事故を減らすことができます。
- 事故を減らしたい
- 信号のない交差点での注意点を知りたい
信号のない交差点での事故を防ぐための5つのポイント
交差点手前で一時停止後、ゆっくりと交差点内に進入する
事故の原因のほとんどが左右の確認不足や、急な右左折による接触です。
交差点に進入する前は、まずは一時停止の線でしっかり停止後、じわじわとゆっくり前進し、その間に左右の車、自転車、歩行者の確認を行います。
じわじわと進むのにはもう一つ理由があり、それは相手の車、自転車、歩行者にこちらの車の存在を知らせる、ということです。
自分の車の「頭」をゆっくり出すことによって、左右から走ってくる車に対して自分の車の存在を認識してもらうという効果もあります。
お互いの存在を認識していれば、互いに減速するなどして事故を未然に防ぐことができます。交差点付近に歩行者や自転車がいる場合にも、歩行者が道路を横断せずに待っていてくれる場合もあります。
もちろん横断歩道は歩行者優先なので、車側が譲るということも大切です。
早い速度で停止線の手前まで走らない
本線を走っていて、側道から本線に向かって猛スピードで走行してくる車がいると非常に驚きますね。
たとえ一時停止線で停まるとしても、本線を走っている側にとっては、
- ちゃんと停止するのだろうか
と不安に感じてしまいます。
最悪の場合、本線を走っているドライバーが驚いてハンドルを切ってしまい、対向車やガードレールと接触ということにもなりかねません。
そのような場合、側道から本線に出ようとした車は、接触がないにしても「事故誘発」ということでなんらかの過失が生じる可能性があります。
本線を走行している車を驚かさないためにも、丁字路や側道から信号のない交差点に向かう場合には、十分に速度を落としながら一時停止の線まで走行し、その後ゆっくりと交差点内に進入することを心がけましょう。
カーブミラーもしっかり確認する
見通しの悪い信号のない交差点には、カーブミラーが設置されていることが多いです。
左右の道路を走っている車が見にくい場合には、カーブミラーもしっかりと確認しましょう。
その際、ヘッドライトをしっかり点けていると、ミラーに映った光によって相手のドライバーに自身の車の存在を知らせることができます。
夜はもちろんのこと、朝方や夕方などでもライトが目立つので、早めのライト点灯は大切。
カーブミラーを過信せずに、最終的には実際に道路に視線を向けて安全確認をすることも大事です。
前傾姿勢になって左右の車を確認する
見通しが悪く車幅の狭い交差点に進入する際は、左右から来る車が見えにくいことがあります。
その場合、前傾姿勢になって左右を確認することが大事です。
運転手の視点が前に行くことによって、そのぶんだけ自分の車の頭を出す必要がなくなります。
ヘッドレストに頭を付けている状態から、前傾姿勢になっている状態を比べると40~50cmほどの差があります。
40~50cmもの長さの分だけ車の頭を出す必要がないと考えると、そのぶん安心できますね。
ちなみに勢いよく前傾姿勢になるとシートベルトに押さえつけられてしまうので、ゆっくりと前傾姿勢になりましょう。
自分の道路が優先道路という思い込みに注意
「こちらの道路には「止まれ」の標識がないから、相手側(左右から来る車)に止まれの標識があるだろう」
と思い込んで交差点に進入するのは危険です。
住宅街などでは標識が一切ない交差点があり、優先道路の区別がつかないことがあります。このような交差点では、いつ左右から車が来るか分からないので、いつも以上に細心の注意を払って運転する必要があります。