徳を積むとは?徳を積むための12の言葉をご紹介

徳、積んでますか?

以前までの僕は、徳のかけらもないような人間でした(苦笑)

たとえば車を運転中。相手に道を譲ったにもかかわらず、お礼をされなかったくらいで腹を立てていました。お礼という見返りがあって当然、と思うような器の小さな人間だったんですね。

しかし「良い行いをして徳を積んでいるんだ」と考えることによってだんだんと怒りが生じない人間に変わってきました。

徳を積むとは?

徳を積むとは、

  • 良い行いをすること
  • 良い考えを持つこと
  • 他人に施すこと

と言われています。誰にも見られていないところで良い行いをすること(陰徳)や、笑顔で人と接する(和顔施)ことで徳を積むなど、さまざまな徳の積み方があります。

徳を積む目的は?

徳を積むことによって、めぐりめぐって神様からご褒美を与えられる、来世で幸せになれると言われています。しかし、

「目的」が良い行いをする動機付けになってはいけません。

見返りや利益などを求めず、ただ無条件に、

「相手や周囲の幸せを願う」

という動機付けで良い行いをすることにより、大きな徳を積めるのではないかと考えています。見返りを求めて良い行いをすることは邪な動機付けであり、徳を積んでいるとは言えません。

誰かに見られるにしろ、見られていないにしろ、良い行いをすること自体に価値があり、そのような人間こそがその価値に値する人物たりえることになります。その価値を少しずつ積み重ねていくことが、徳を積むということになるのではと思います。

徳を積めばめぐりめぐって自分に返ってくるなどとは考えず、ただ単純に良い行いをすることだけを考えることが大切です。

徳を積む手助けになる12の言葉

ここでは徳を積むにあたってとてもためになる言葉についてご紹介したいと思います。

人の短をいふことなかれ、己の長をとくことなかれ

松尾芭蕉の言葉。他人の欠点を言うな、自分の長所を自慢するなという意味。

自分自身を大きく見せるために、長所を見せびらかすのは自分が「小さいから」。自分の長所の価値は、自分が一番良く分かっていて、自分でしっかり評価できることがわかっている人が大人物。

物言えば唇寒し秋の風

こちらも松尾芭蕉の言葉。「物を言う」とは相手に対してなにか文句や不満などを言うこと。

「相手に対し、何か傷つけるようなことを言ってしまったときは、なんだか自分もさみしい気持ちになる」

という意味。文句を言ってしまった後は「言い過ぎたかな」という気持ちになることがあります。口は災いのもとになるという戒めでもあります。

刻石流水

「受けた恩は石に刻め、与えた恩は水に流せ」という仏教の言葉。

与えた恩にいつまでも固執していると、相手からの報いを期待してしまうものです。報いがないときに憤りさえ感じることも。

そんなことを考えるより、与えた恩を恩とも思わず水に流して忘れてしまったほうが楽ですし、徳も積むことができます。

一方で、相手から受けた恩は決して忘れないように心に刻むことが大切です。

最も価値のある富とは、小さなものに満足できる心のこと

「足るを知るものは富む」という老子の言葉がありますが、これで充分だと現状に満足している人は富める人間です。どんなに小さなものにでも満足して生きる心を持つことこそ、最大の富であると言われています。

常に感謝して生きることで大きな徳を積むことができます。

転がる石に苔むさず

ローマの喜劇作家プブリリウス・シルスの言葉。奴隷となったのちに解放され、喜劇作家になった人物。

転がっている石には苔が生えることはない。常に向上心を持ち、徳を積むという姿勢を忘れずにいることを思い出させてくれる言葉です。

喜びと悲しみは交互に訪れる

いつまでも喜びに浸っているだけでなく、いずれ訪れる悲しみにも耐えられるように準備をしておくという戒め。反対に、悲しみの後には喜びが訪れることを忘れずにいれば、辛い状況にいても気持ちが楽になります。

益者三友、損者三友

論語より。

有益な友は、「正直な友」「誠実な友」「博学な友」

一方で付き合うと有害な友は、「不正直な友」「不誠実な友」「言葉巧みに人をだます友」

自分自身が有害な人間にならないように努めたいところです。

巧言令色、鮮いかな仁

孔子の言葉。「言葉巧みで大袈裟な言葉や、浮ついた言葉には、仁義が鮮(少)い」

表面上だけ取り繕った言葉には、愛情や真実味がないということ。そういう言葉には易々と騙されないように、相手の真意を見極める力をつけたいところ。

一方で、自分が大袈裟な表現で物事を伝えていないか、発する言葉には愛情があるかを常に考えたいところです。

己の欲せざるところを、人に施すことなかれ

論語から。自分がされて嫌なことは、他人にしてはならないよ、という戒め。当たり前のことですが、完璧にできている人はなかなかいないかもしれません。

徳を積むためにも、自らがこれから行う行為について、一度立ち止まって考えてから行いたいものです。

新約聖書には「Do as you would be done by」(人にされたいことを他人にしなさい)という言葉もあります。

幸福は分かち合うためにある

フランスの悲劇詩人「ラシーヌ」の言葉。徳を積むためには人に施したり、幸せを分かち合うことが大切です。

人を幸せにすることで、自分自身も幸せを感じられる人間になりたいものです。

温かい言葉は、心の奥底に達しどんな病も治せる

アメリカの詩人エマソンの言葉。他人からされた親切や、温かい言葉をかけてもらうと嬉しかったり元気が出たりしますよね。しかも忘れずに覚えていることが多い気がします。

温かい言葉を使うことを心がけながら人に接し、徳を積みたいところです。

仕事は上機嫌でやれ

ドイツの経済学者ヴァーグナーの言葉。仕事は楽しくないのが基本ですが、楽しんで仕事をしている人はいます。怖い顔でPCをカタカタ打っている人は近寄りがたいですよね。

「和顔施(わがんせ)」といって笑顔でいることも徳を積むことの一つです。楽しくない仕事も楽しみながらやりたいところです。

自分の幸せを数えたら、あなたはすぐに幸せになれる

ドイツの哲学者アルトゥル・ショーペンハウアーの言葉。「幸せになりたい!」と願うばかりで、身の回りにある幸せに気付かない人が多いものです。

健康でいられること、暖かい部屋で過ごせていること、お腹が痛くないこと、大切な人がいること。

数え上げれば切りがありませんね。

徳を積んだ人の特徴は?

多くの徳を積んだ人の特徴は、外見上ではとても精悍な顔つきをしていることが多いです。

また常に冷静でいるといった特徴があります。落ち着きがあり、小さい事とらわれすぎず、物事の全体を俯瞰して行動、発言するといった傾向もあります。

徳を積んでいる人の大きな特徴は、やはりいつまでも謙虚でいることです。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉がありますが、徳を積んでいる人ほど傲慢にならず、「自分にはまだまだ足りない、もっと学びたい」といった謙虚な姿勢を持っています。

さいごに

今回は徳を積むための方法や、徳を積むために参考になる言葉についてご紹介しました。

是非参考にしてみてください。

       

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