曖昧な言葉はトラブルのもと?上手に言い換える方法をご紹介

  • 夕方に帰ってきます
  • もう少しで着きます
  • 後で折り返します

このような「曖昧な言葉」は、相手を混乱させてしまい、思わぬトラブルに発展することがあります。

曖昧な言葉が相手を混乱させる理由として、人によってその言葉の受け取り方が違ったり、言葉の意味の範囲が広すぎるため、意図することが理解できないという点があげられます。

今回は、曖昧な言葉の言い換え方について、例文を用いてお伝えします。

曖昧な言葉はトラブルのもと?上手に言い換える方法をご紹介

曖昧な言葉は相手をこんがらせてしまうため、極力避けたいものです。

曖昧ともとれる言葉には以下のようなものがあります。

  • 朝、昼、夕方、夜
  • 後で、後ほど
  • 早めに
  • 良いです
  • 結構です
  • 大丈夫です
  • そろそろ
  • もうすぐ
  • まもなく
  • とても
  • もっと
  • もう少し
  • しばらく
  • ちょっと
  • かなり

など、数え上げればきりがありません。受け手を混乱させないためには、「数字」「具体性のある言葉」を使用する必要があります。それでは、曖昧な言葉を使わずに正確に相手に伝える方法を解説します。

夕方

  • 主人はいつも夕方に帰ってきます

夕方って何時?16時?17時?と相手に思われてしまうでしょう。「夕方」と言う言葉は曖昧で、人によって捉え方の異なる言葉です。具体的な数字を用いて相手に伝える必要があります。

「主人はいつも17時頃に帰ってきます」

と伝えれば、具体的な帰宅時間が分かるはずです。

早めに

  • 今日の朝礼は早めに始めます

いつも決まった時間に朝礼が始まるものとして、「早めに始まる」のは5分前?15分前?と困惑してしまうでしょう。これでは気軽にトイレにも行けません。この場合、

「今日の朝礼は8時45分から始めます」

と伝えるのが正解です。

後で

  • 後でかけ直します

電話をかけた相手に開口一番このように言われたことは誰しもあるでしょう。

折り返しを待ってみても全く電話がかかってこない・・・なんてこともあります。

「後で」というのが、1分後に電車を降りた後なのか、会議が終わる30分後なのか全く分からず、相手にストレスを与えてしまいます。この場合には、

「いま会議中なので、10分後に折り返して良いですか?」

と、折り返す理由と具体的に何分後になるのかを伝えるのが正しい伝え方です。

もう少し

  • すみません、もう少しで着きます

この「もう少し」も具体性のない言葉で、聞き手にフラストレーションを与えます。

どのくらい待てばいいのかが分からないと、非常にもどかしくなるものです。「5分遅れます」と伝えてもらったほうが、気持ちは楽になります。

待ち合わせに遅れそうな時は、

  • 「すみません、9時5分に到着します」
  • 「すみません、5分遅れます」

と伝えることが大切です。

いいです

レストランのテーブルで店員さんに「お水をおつぎしてよろしいですか?」と聞かれた際に、

「いいです」

と曖昧に返答しては、店員さんを混乱させることになります。

「おつぎしても良い」のか、「いらない」という意味の「いい」なのか2つの意味に取れるため、相手には判断ができません。

同じ言葉に「結構です」「大丈夫です」という言葉もありますが、この言葉も2つの意味に取られるので注意です。

この場合、水を注いで欲しい場合は「お願いします」と伝え、水が要らない場合は「いりません」と伝えるのが良いでしょう。

※「いりません」は場合によっては失礼になる可能性もあります。状況に応じて「ご遠慮します」などと言い換えるのも良いでしょう。

だいぶ

  • ここからコンビニまではだいぶ離れてます

「だいぶ」とは程度を表す言葉ですが、具体性に欠ける曖昧な言葉です。

ここからコンビニまで歩ける距離なのか、そうでないのか、車なら近いのか、車でも遠いのか判断できません。

言い換えるには、

「ここからコンビニまでは徒歩20分程です」

としましょう。

時々

  • 母親とは時々電話で連絡を取り合っています

時々とは頻度を示す言葉ですが、曖昧なためどの程度なのかがはっきりしません。具体性を持たせるには、

「母親とは月に1、2度電話で連絡を取り合っています」

と表現するのが望ましいと言えます。

かなり

  • 引越しの荷物はかなりの量です

引越し業者に見積もってもらうとき、「荷物はかなりあります」と伝えてもイメージが湧かないでしょう。

荷物の総量は軽トラック1台分?それとも2トン車?5トン車?

かなりと言われても人によって受け取り方が異なるので、曖昧な表現では伝わりません。

具体的に何がどのくらいあるのかを説明する必要があります。

「荷物ですが、テーブル、椅子が2脚、冷蔵庫、洗濯機・・・」

曖昧に表現するのではなく、ただ物品の名称と個数を伝えるだけで良いのです。

さいごに

今回は曖昧な言葉から伝わりやすい言葉への言い換え方についてご紹介しました。

伝えたいことが相手に明確に伝わると、お互いがストレスなくコミュニケーションを取ることができます。是非参考にしてみてください。

       

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