「語尾伸び」は、話し手自身にとって、なかなか気が付かない独特の癖です。
自分自身の話の音声を聞いてみると語尾伸びの癖に気付くこともありますが、他人から指摘されるまで気がつかない人もたくさんいます。
「語尾伸び」とは?
読んで字のごとく会話の最後の文字の語尾が伸びてしまうこと。
日本語は、文の最後にその文の意味を決めるための大事な言葉(肯定・否定・疑問など)が出てくるため、語尾を伸ばしてしまうと会話全体が締まりのない印象になってしまいます。
自信なさげに語尾が伸びてしまうと、何を伝えたいのかがはっきりせず、聞き手側にとってみても、話し手の心情を汲み取れず困惑してしまいます。
- 〜ですぅ。
- 〜致しますぅ。
- さようでございますぅ。
など、語尾伸びの例はさまざまです。
ビジネス上や電話対応において、たとえ正しい敬語を使って話をしても、語尾が伸びてしまっては相手に対し幼稚な印象を与えかねません。
語尾伸びは自分自身では気が付かないことが多く、指摘されないと直らないことがあります。
語尾伸びが癖になってしまっている人にとっては意外と直すことが難しいため、意図的に直すことが必要になってきます。
「語尾伸び」の改善方法について
以前まで、私自身もかなり語尾を伸ばす癖があり、上司によく指摘されていましたが、とある方法を数日試したところ、語尾伸びが改善されました。
自分の応対の録音を意識して聞いてみると、語尾伸びの「〜ですぅ」というのはかなり幼稚な印象を受けましたね(笑)
語尾伸びを直すには、あえて末尾の文字をはっきり発音することです。
〜でございますっ!
〜致しますっ!
と、はじめは大げさなくらい語尾を力強くはっきり発音することで、語尾伸びを直すことが可能です。
意識して改善することによって、お客様に与える印象はガラッと変わってくるので、語尾伸びをしていないか改めて確認してみましょう。
語尾伸びしやすい言葉について
一般的に、日常やビジネス上で多用する言い慣れた挨拶の言葉が、語尾が伸びやすいと言われています。
- おはようございますぅ〜
- お世話になっておりますぅ〜
- 確認いたしますぅ〜
- 失礼いたしますぅ〜
- ありがとうございますぅ〜
など。母音が「う」で終わるものが多いので、挨拶の言葉を使う時には語尾が伸びていないか注意してみてください。
語尾を伸ばす人の心理は?
意識してあえて語尾を伸ばしているオペレーターが過去にいたんですが、そのオペレーター曰く、
「語尾をはっきり言ってしまうと冷たい印象を与えてしまいそうなので」
ということでした。確かに語尾を伸ばすとはっきりと断言していないような優しさのあるニュアンスも感じられますが、やはり幼稚な印象の方が強くなってしまうので、改善した方が良さそうです。