普段何気なく使っている言葉でも、聞き手を不快にさせてしまっているかもしれません。
特に目上の人に使ってしまうと非常に失礼になる言葉もあります。
今回は仕事中やビジネス上でよく使われる失礼な言葉と、正しく言い換えた言葉についてお伝えします。
仕事やビジネスで使うと失礼になる言葉の言い換え一覧について
お先です
帰社時に使われることのある言葉です。「です」がついているため一見丁寧に聞こえますが、敬意を欠いた略語。目上の人や、上司、先輩などに対しての使用は避けましょう。
「お先に失礼します」と言い換えましょう。
とんでもありません
近年、頻繁に耳にするようになってきた言葉ですが、実は誤った言葉です。
もともとは「とんでもない」という1つの形容詞のため、形容詞自体を変化させることはできません。
丁寧に伝える場合は「とんでもないことでございます」が正解。
頑張ります
上司から数字や結果を出すように言われた場合に使ってしまいがちな言葉ですが、どこか他人行儀で真摯に向き合っていない印象も拭えません。
「(ご期待に添えるよう)尽力いたします」
と言い換えるようにしましょう。
上司に代わります
クレームなどで上席者に対応を代わるときについ言ってしまいがちな言葉ですが、「上司」「部下」は身内の間だけでの呼び名です。
- 「上の者に代わります」
- 「上席の者に代わります」
と言い換えるようにしましょう。
◯◯は既に直帰いたしました
「直帰」は「直接帰社」の略語で、社内でのみ使用する言葉です。社外の人相手に略語を使用するのは不遜です。
「◯◯は出張先から直接帰社いたしました」
と伝えるのが正解です。
持参ください
「持参」は自分の行いについての言葉で、相手方に使用するのは誤りです。
このように意味は通じても誤っている言葉を使うと相手に違和を感じさせてしまうので注意が必要です。
「当日は応募書類一式をお持ちください」
と伝えましょう。
お伝えいたします
一見丁寧に聞こえる言葉です。「いたす」が謙譲語なので、言葉としては間違ってはいないものの、実際には「伝える」の謙譲語は「申し伝える」です。
「◯◯に申し伝えます」
と表現するとより丁寧です。
うちの会社
仲間内では「うち」「うちの会社」で構いませんが、社外の人に対して使用するのは不適切です。
- 私ども
- 当社
など、かしこまった表現で伝えましょう。
◯◯は話し中です
社外から電話がかかってきた際に、名指し人が「電話中」であった場合には、
「◯◯はただいま別の電話に出ております」
と丁寧に伝えるように心がけましょう。また、代わりに用件を伺うことや、名指し人から折り返しの電話を提案するなどの対応も必要です。
しばらくお待ちください
しばらくという言葉を聞くと、長い時間を連想させてしまい、「どのくらいかかるのか」「はじめから長時間待たせるつもりか」と、聞き手側は不安になります。
実際に「しばらく」という言葉を使ったことによって、僕が以前働いていたコールセンターでクレームになったこともあります。
相手方を待たせるときには「少々お待ちください」と伝え、時間がかかりそうな場合は折り返しにするなどの対応が必要です。
お座りください
丁寧なように聞こえますが、命令しているような印象が拭いきれない言葉です。「ください」をつけて丁寧に表現したつもりでも、相手に対する敬意が感じられません。
「お掛けください」または「お掛けになってお待ち下さい」と伝えます。
さいごに
今回はうっかり使用してしまいがちな失礼な言葉と言い換え方についてご紹介しました。
正しい言葉を使用して、失礼のないようにしたいところです。